デイドリーマー

窓枠に当たる雨の音を聴きながら、THE3名様を観てヘラヘラ笑ってる 日常が満たされている人は、こんなにも音楽や演劇や小説に触れなくて済むのだろうか、と雨の夜はふと考える事が多くなった気がする 横断歩道が信号の青色で反射してようやく路面が濡れている事に気付いた夜 あの日からずっと同じ渦の中にいるままだ 好きなものを何でも、百個出さなくてはいけないとすると、私は誰かに選ばれるのだろうか 甘い蜜を啜りながら侮っていた日常が、今では腐って歪んでいる けれど何時迄も同じ場所で弾み続けるスーパーボールを、今夜も瞼の裏で見続けるしかない 私は雨の夜に哲学をする